2014-10-23から1日間の記事一覧

あとがき

親を紛糾したが、おそらく私が屑のような性根をもって生まれたのはどの親でも変わりはなかっただろうし、そうでなかったとしても取り返しの付かない時間が過ぎていった。 今回私がしたかったのは秘密の暴露で、秘密を抱え育ち乗り越え人として成長するという…

私8

さてこれで今までのことを全てではないにしろ、思い返し終わった。短い人生だった。十八年も生きてきたくせに厚みのない、しかしクズのような人生を送ったことを告白し終えた。ここから先はどうだっていい、後付けの話だ。 まず、思い返す内にぼんやり思い出…

私7

専門学校の生徒であった私も幸せだった。尊敬する教師こそ定職につきいなくなっていたが、クラスメイトとは仲が良かったし賑やかで華やかな舞台に立っていたと思う。ならばなぜ、と問う人のために答えよう。あいだ、億劫、鬱陶しいと。私は弄られキャラと認…

私6

高校の話はしたくない。あいも変わらずサボり癖はあったが、幸せだったからだ。それなりに尊敬する先生もいて友達も出来て専門学校ながら普通に暮らしていたと思う。幸せだった。戻るならあの時がいいが、性格を矯正しなければならない部分が多すぎるので、…

私5

中学の話は、今まで以上につまらない。私には友達が居たが私を弄って遊ぶ人ばかりだったし、教師もそんな感じのふざけた人間ばかりだったので、もちろん不登校に拍車がかかって家を出て遊び、怒られて家出し山へ逃げあっちへふらふらこっちへふらふら。不審…

私4

小学校の頃の話はまだたくさんある。私には友達は居なかったが、幼馴染みはいたしそれなりに遊んだりもしていた。思い出せることは冬になけなしのお小遣いでジュースを買ったら集られた事、ゴルフの真似事で前歯が折れ血が出たり、父親がいなくなったことで…

私3

筆を取った理由と言っても些細なことで、私がおかしいのか家族がおかしいのか私が歪んでいたのか欠けているのか分からないし分かりたくもないのだが、他人の「身の上」というものを知りたい。ただそれだけだ。だがしかし教えてと言って教えてくれるほど人は…

私2

そうして愛車に乗り図書から逃げ果せた私は古本屋に立ち寄り、あてもなくふらふらふらふら彷徨った挙句百円で売られていた汚れた本を三冊程買って(私はこの文章を打ちながら買った内の一冊は家に同じものがあったことを思い出して嫌な気分になた。)近くにあ…

カラコロカラコロと鞄の中の水筒が楽し気に音を立てた。音を殺すように鞄の上から押さえるとそれをあざ笑うかのように一際大きくコロンと鳴いた。ふう、息を吐いて頭を振る。仕方がない、失敗だった。私は鞄を揺らさないようにゆっくり、けれど大股で歩き始…