私5

中学の話は、今まで以上につまらない。私には友達が居たが私を弄って遊ぶ人ばかりだったし、教師もそんな感じのふざけた人間ばかりだったので、もちろん不登校に拍車がかかって家を出て遊び、怒られて家出し山へ逃げあっちへふらふらこっちへふらふら。不審車に追い回されたこともある。
ああ、あと二年生の時に万引き再犯で学校に連絡が入ったりもしたな。このときまだ左手は綺麗だ。

左手が焼けたのは冬のことだ。私はキッチンで怒られていて、左手を焼いたのは年季のこもった肉を切る包丁だ。最初はこれでお前の手を切ると言われて居たが、恐怖におののいた私が座り込み手を庇うので、母は左手を引っ張り、コンロでじっくり刃を温め押し当てた。当時のことを思い出して泣けてきたので、この話はやめとする。

その後は好きなアーティストで盛り上がる友人ができたりと幸せであったと思う。